有名人の英語ライフ!

英語力は表現の幅や活躍の場を広げていく上で重要なスキルのひとつです。このコーナーでは英語というツールを使ってチャレンジを続ける様々な著名人にインタビューし、英語にまつわる経験談や学習者の皆さんに向けたメッセージをご紹介します。

vol.18-2:ロッカトレンチ 山森大輔さん(ミュージシャン)Daisuke Yamamori as a musician/努力した経験が勇気をくれる

<プロフィール>
1978年沖縄県生まれ。父親の転勤で、10歳〜15歳まで5年間ニューヨークで暮らす。高校時代からバンドを始め、東京大学在学中にバンド「SKA SKA CLUB」を結成。インディーズで15万枚のアルバムセールスを記録する。「SKA SKA CLUB」の活動休止後、2006年11月に「ロッカトレンチ」を結成。バンド名はボブ・マーリーの曲名「トレンチタウンロック」に由来する。

2007年3月、インディーズ盤「ロッカトレンチ」をリリース。
2007年7月、ワーナーミュージックジャパンよりシングル「Higher」でメジャーデビュー。
ライブを中心に精力的な活動を続け、独自のヴァイブス、エンターテイメント性を兼ね合わせたライブパフォーマンスと変幻自在なオルタナティブ・サウンドで評価を呼び、バンド結成から100本以上のライブイベントに参加。
2009年7月、初のフルアルバム「ACTION!」をリリース。
同年9月より全国14ヶ所、ワンマンを大成功に終わる。

ロッカトレンチオフィシャルサイト
http://rockatrench.com/

文法が分かると、英語がより理解できる

高校生で日本に帰国してから、いわゆる受験英語を勉強するようになって、文法を授業でちゃんと習ったら、より英語がよく分かるようになったんです。「どうしてこういう言い方はダメで、こっちが合っているのか、結論は知っているけど理由が分からない」っていう状態だったことが、「ああ、こういうことか。だったら、よく分からなかったあの文章も、恐らくこういうことだろう」って理解できるようになりました。

僕が英語を覚えた順番として、まずアメリカで英語に触れて、単語の意味や言い回しを覚えた後に日本に帰って文法を習ったんですけど、この順で勉強できたことはすごく良かったなと思います。

たまたま歌い始めたところが、病みつきに

バンド活動を始めたのは、高校に入ってからです。友達とコピーバンドを始めたんですけど、その頃はまだ歌っていなくて、ベースとコーラス担当でした。

歌うことになったのは、大学に入って始めたバンドで歌うヤツがいなかったからで、「とりあえずやろうか」っていう感じで歌い始めて、そのまま病みつきになってしまいました(笑)。

そのバンドがうまくいかなくなった頃に別のバンドに誘われたんですけど、そこにはベースもボーカルも既にいたんです。だから初めの頃はライブでも、ステージでは踊ってコーラスやって、やることがなくなったら客席にダイブして、またステージに戻って踊るっていう役回りで。でもやっぱりそれじゃイヤだなと思って、ツインボーカルじゃないと歌えない曲をたくさん作りましたね。

音楽を中断して、司法試験の道へ

大学卒業が近づいて、メンバーがみんな就職することになって、バンドは活動を休止しました。僕は中学の頃から「人の役に立つ仕事がしたい」と思っていて、弁護士に憧れていたんです。でも、学生時代はバンド活動が楽しくて、夢中だった。バンドが活動休止になって、改めて自分の夢を思い出したんです。それで、大学卒業後は音楽活動を完全に封印して、司法試験の勉強を始めました。

4回目の挑戦でやっと司法試験に合格したんですけど、いざ合格して、弁護士を一生の仕事にするのかと考えたときに、「やっぱり音楽をやりたい!」っていう気持ちが湧き起こってきたんです。「弁護士は確かに人を救う仕事だけど、音楽だって同じだ。音楽だったら、もっとたくさんの人を勇気づけられるんじゃないか、影響を与えることができるんじゃないか」と気づいて、音楽に決めました。

音楽好きじゃない人にも「良い曲だな」と思ってもらえる音楽をやりたい

学生時代は、とにかく自分がかっこいいと思う音楽だけをやっていたし、仕事としてやっているわけでもなかったので、みんなに聞いてもらいたいというより、「分かるヤツだけが分かればいい」と思っていたんです。

でも 改めて音楽の道を進もうと決心してロッカトレンチを始めることになってからは、音楽好きな人はもちろんですが、音楽を特に好きじゃない人にも聞いてもらいたい、たくさんの人たちに自分たちの音楽を伝えたいと思うようになりました。

例えばコンビニで僕たちの曲が流れてきたときに「良い曲だな」と思ってもらえたり、ふだんライブには行かないけど、行ってみたいなと思ってもらえたら嬉しいですね。

英語と日本語を使い分けることで広がる可能性

曲を書くときは、例えばAメロは日本語で、サビは英語、みたいに決めているわけではないです。メロディーだけができていて、それに合わせて言葉にならない言葉をつけて歌っているときに、「これは日本語っぽい感じだな」と思うと日本語をのせるし、「英語の言葉を入れたら響きがかっこいいな」と思ったら英語にするという感じです。

日本語でも英語でも、韻を踏んだ歌詞を作るのが好きで、これが自分の個性だとも思っているんですけど、英語は韻を踏むということが文化でもあるので、紙に書き出したり、ネットで調べたりして、いろんな言葉や言い回しを探しています。

響き重視の英語を並べているところに、日本語の言葉がポンと入ってくると、それがすごく際立って聞こえてくるっていうような効果もあるんじゃないかと思います。英語と日本語を使い分けていくことで無限の可能性が広がると思うので、楽しいですね。

語彙力をつけることがおすすめ

今は、日常的に英語を使う機会がたくさんあるわけではないので、ふだん歩いていて道に迷ってる外国の人を見かけたら、自分から話しかけたりして、積極的に使うようにしています。あとは、映画を見たり、気になる曲があったら歌詞をチェックして、知らない単語は調べるようにしていますね。DVDを見るときは、分からない単語や言い回しが出てきたら、英語の字幕を出して意味を確認しています。

英語を理解するには、やっぱり語彙力が大事だなと思います。文法はちょっとぐらい違っていても通じるけど、単語の意味を知らなければどうしようもないので。単語は、日々ちょっとずつでも増やしていきたいですね。

今英語を勉強している人にも、語彙力をつけることをおすすめします。僕も受験勉強をしているときにやっていたんですけど、単語の意味と一緒に例文が載っている単語集を使って、例文を見ながら覚えるようにすると良いですね。

英語力をつけるために努力しているのは、すごいこと

世の中、夢を見つけられない人もいっぱいますよね。このサイトを見ている人は、TOEICを現在受けている人や、受けたいと考えている人だと思うんですけど、目標を見つけられない人も多い中で、TOEICを受けるって決めたことは、自分の夢に向かって努力をしているっていうことだから、それだけですごいと思います。

十分自信を持っていいと思うし、もし今後英語を使わない職業に就いたとしても、また違うことに挑戦するときに、努力をした経験が勇気をくれると思います。

海外での生活に挑戦しようとしている人には、不安があって当然だと思うんですね。でも、せっかくそのチャンスをつかむために努力しているんだから、自信を持って頑張って欲しいと思います。

ロッカトレンチの今後

僕の祖母は琉球民謡の師匠なんです。いつもはとっても優しいおばあちゃんなんですけど、僕がプロとして音楽をやっていくと報告したとき、ふだんとは違うキリッとした目つきで「あなたが自分で決めて始めたことなんだから、最後までやり遂げなさい」って言ってくれたんです。すごく嬉しかったと同時に、気が引き締まる思いがしました。

まずは日本でがんばっていきたいですが、いつか外国で演奏してみたいですね。全米デビューとか、特にそういうことを狙っているわけではなくて、単純にたくさんの人たちに聞いてもらいたいと思います。ヨーロッパとかアジアとか、いろいろな国を回ってみたいですね。

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