バックナンバー
このページを印刷する
『GLOBAL MANAGER』第24号ご登場
 
鶴田国昭氏 岸岡慎一郎氏 マイク鶴賀氏 Diane Orrett氏
鶴田国昭氏  
英語に触れる機会を積極的につくり、
冗談が言えるようになれば一人前
 
鶴田国昭氏

コンチネンタル航空 前上級副社長
 
日本が戦争に負けたのは私が小学生のとき。これからは英語が大事になるだろうと直感し、街を歩く進駐軍の兵士を見つけると、チョコレートをねだるのではなく英会話の相手をしてくれと頼み込んでいました。中学生になると、学校の先生は英会話ができなかったから、親に頭を下げて街にようやくできはじめた英語塾に通わせてもらった。海外のテレビなんてもちろん見られない時代だったけれど、自分でラジオを買ってFEN*をしょっちゅう聞いていました。最初は半分以上分かりませんでしたけれどね。高校生のときは米軍基地のデパートでアルバイトをして、品物をどのように勧めるかを考えたり、基地内に落ちている雑誌や新聞を拾って読んだり。英語に触れる機会をいつも探していました。

仕事で渡米すると、最初は日本語で考えてそれを英語に訳していましたが、最終的には英語でものを考えられるようにならないといけない。日本語で話すときは日本語で、英語で話すときは英語で考える。そうした頭の切り替えが大切だと思います。

ただ言っておきたいのは、ある程度話すことができるならむしろ話す内容のほうが重要だということ。そして、米国人が分かりやすいような論理で考えを組み立てれば、少々文法が違っても相手は分かってくれます。後は業界ごとにいろいろ専門用語がありますから自分でそれを覚える。専門用語だけならそんなに時間はかかりません。次に「食事に行きましょう。どこがいいですか」といった人づきあいに必要な言葉を学ぶ。そして英語で冗談を言えるようになったら一人前です。英語を覚えるにも、ある程度の段階があるということでしょうね。


*FEN(Far East Network)現在のAFN(American Forces Network)。AM放送の810KHzで聴くことができます



岸岡慎一郎氏  
臨場感をもちながら、
興味のあることを英語で学ぶ
 
岸岡慎一郎氏

ITA, Inc.
President
 
多少丁寧な表現を使ったり、言い方に気を配ったりといった違いはあったとしても、日常の会話もビジネス会話も、コミュニケーションとしてまったく違う英語を使っているわけではありません。そこで、英語が本当にうまくなりたいと思うのなら、好きなことについて英語で学ぶというのは非常に良い方法だと思います。

映画が好きなら英語で映画をどんどん見る。野球やサッカーといったスポーツのファンなら海外の中継を英語で見る。歴史に関心があるのなら英語の歴史書を読む。「語学上達の一番の早道は、その言語を話す異性の友人をつくること」とはよく言われる話ですが、必要性の高いことを楽しみながら学べば、いろいろなことがスムーズに頭に入ってくると思います。

ビジネスを想定したテキストなどで学ぶことも大切ですが、実際の会話では時に応じて状況がどんどん変わってくることも多い。決まり切ったシチュエーションを想定した練習を繰り返してばかりでは、自分が学んだのとは違った展開になると慌ててしまいます。それよりは臨場感をもって、興味あるものを学ぶのがいいと思いますね。


マイク鶴賀氏  
“シャドーイング”でリスニングと発音を鍛え、
恐れず積極的に会話する
 
マイク鶴賀氏

GENIECO, INC
President & CEO
 
英語の学び方については、私はやっぱり“Rome is not built by one day.”で、日々の積み重ねが不可欠だと思います

英語力を鍛えるには、まずはネイティブが話すのをたくさん聞くといいでしょう。私はラジオやテレビのアナウンサーが話すことを聞き、それと同じことを後から繰り返す“シャドーイング”をよく行っています。相手の話を集中して聞きますからリスニングができるようになりますし、発音の練習にもなる。繰り返して声に出してしゃべるというのは大切ですね。

そして、やはり英語というのは学問ではなく、人とコミュニケートするためのツールですから、物怖じせずにどんどん会話をしてみることです。例えば米国でも、ヒスパニック系の人の中には“He don't go.”といった言い方をする人もいる。それでも意味は通じるんです。英語しか話せないネイティブはたくさんいるのに、日本語のほかに英語まで話せるなんて素晴らしいこと。細かい文法にばかりこだわっているよりは、間違いを恐れず、気後れせず、照れもいっさい忘れ、人と積極的に話をしてみることですね。



Diane Orrett氏  
Find the Right Teacher, Learn through Your Friends

 
Diane Orrett氏


Rakugo performer
 

When I arrived in Japan, I didn't know Japanese at all. One of the first things I did was to stick little labels everywhere on the items in my apartment, in order to memorize their names in Japanese. However, the learning process really began with the people around me: my neighbors, friends, and eventually a Japanese boyfriend all helped me to improve my language skills.

Since those early days, my spoken Japanese has improved, but my reading and writing skills are still not as advanced as I feel they should be. For rakugo, I need to understand modern Japanese as well as some older, more archaic forms of the language, including old expressions in both the Kanto and Kansai dialects. It can get a bit confusing at times!

Finding the right teacher is very important. I went through several instructors before I found one that I considered suitable. He adjusted himself to my pace, answered my questions, and didn't stick too closely to the text, which was very good for me. He also created a more conversational environment, which helped me to relax and learn more than I would have if he had made it all feel like a test or a classroom lesson. I believe that enjoyment is very important for mastering a language──if you are learning because you want to have fun with new friends, I think you will learn faster and be happier than learning simply because it is something you are forced to do.

I have studied by myself at home using texts from a bookstore, as well as by keeping the TV on in the background and learning through "osmosis." I watch the news and also comedy shows, which are important for my rakugo work in terms of keeping an eye on current trends.


閉じる